東京旅行記二日目

ゲストルームで寝てました。
寝るとき、やけにいい布団だなあ、吉田寮とは違うなあ、マットレスっていいよなあ、買おうかな、などと思っていた。
そしたら、朝入ってきた人に、それ僕の私物って言われてしまった。

昼まで、BE FREEを読む。予想がつかない展開が面白かった。 結局笹錦って何者だったんだろう?神?

でそれから、浅草へ、都電は入るときにお金を入れるのか。ついつい無賃乗車してしまった。めぐみさんと待ち合わせる。浅草は京都のような大阪のような神戸のような所だった。カメラが欲分からない壊れ方をしたが、それまで撮ったフィルム一本を犠牲にして直った。原因不明。全てのモードがオンになっているという異常な状況だった。

もんじゃ焼きをはじめて食べた。正しい食べ方というのは予想もしていない食べ方だった。お好み焼きのように考えてはいけない。広げて薄く延ばしてフィルム状にして食べるようだ。

めぐみさんが、「近くに食品のプラスチック見本が売っている専門店があるので見に行きたい」というなぞの要求を出してきたのでそれに従う。

とても満足そうだった。それから、隅田川を見て、朝日の変な金色の彫刻のところへ行った。この辺は寂しくて暗くて、とても気分が欝めいてきた。めぐみさんは「この電車のがたがたいう音でますます犯罪をしなくてはならないって気分になるね。」というなぞの発言をしていた。

ご飯を寂れたレストランで食べて、別れる。このあたりは本当に寂しい。大阪の中心部近くにある暗い商店街のようだ。

電車のなかで優先座席と気づかずに座って、携帯で日記を書いていたら、前の人にこれでもかというぐらい激しい叱責を受けた。で、まあそのことは僕のミスなんでいいんだが。不思議なことに、その怒られたことによるどきどき感で、欝が吹っ飛んだ。人間の心は不思議だ。

寮に戻る。寮祭が始まっていた。
だれも知り合いがいないので、とりあえず近くの人と飲んで喋った。そのうち、もりゆも戻ってきて、飲んで語り合った。後は飲んだり踊ったり、京都の話しをしたり、カップルの写真を撮ったり。そして祭りは終わった。
いろんな人と話しかけて少し仲良くなったけど、殆どの人とは、今生の別れなんだな。生きるということは哀しいものだ。

寝た。