0泊東京旅行記

前日10時、mixiの乗り合いライドシェアコミュで見つけた4000円で東京まで乗せてくれる人の車に乗車。
これは便利。バスと同程度あるいはそれ以下の値段でしかもバスより快適。
美味しいおにぎりまでもらってしまった。

六時に府中駅に着く。
上野駅まで向かい、ネットカフェで八時まで就寝。
高校の同級生で日本画家である池上紘子
http://hiroko1.exblog.jp/
と待ち合わせ。

東京国立博物館『対決 巨匠たちの日本美術』

を見る。
生きている間にこれほど素晴らしい日本美術の展覧会を見る機会はないだろう。
日本美術がこれほどまでに奥の深いものとは知らなかった。
また池上さんと行くことにより非常に詳しい解説を聞けたのは僥倖である。

その次にインドで会った壮一君と、三人で神田の古本屋街に行く。
神田の町は機動隊と右翼の街宣車と一方方向に歩いている人でいっぱいだった。今日は終戦記念日で、近くに靖国神社があるからだ。
なるほど。

ところで前から気になっていたのだが、出家した天皇って神道教徒なのか、仏教徒なのかどちらなのだろうか?
池上さんに聞いたら、「神道は宗教ではないのでOK」と言われたのだが、それも確かに一理ある。神道には教義や預言者がいない。ゆえに神道のような民俗宗教は無宗教と無神論の違いの微妙なところにあると言えるのかもしれない。(とはいえ天皇制とセットに考えるとさらにややこしくなる。天皇家が日本に入ってくる以前の神道と、それ以降明治の神道事務局祭神論争における伊勢派の勝利までの神道、敗戦後の神道はつながっているが趣は大きく違う。)

wikipediaの無宗教には次のような文章がある。

「ひと口に無宗教と言っても、上記のようにその内情は様々であり、これらの曖昧さから様々な批判や揶揄、誤解を受けているのが実情である。たとえば無神論と混同・同一視されるとか、無宗教者でも神や霊魂などの霊的な存在は信じており、これらを否定しない、といった具合である。確かに無神論者は無宗教には違いないが、無宗教者の全てが無神論者ではない。また神や霊魂を否定はせずとも、これらに対する信仰や確信を持たない者たちもまた、無宗教者である。」

しかし、ここで疑問が生じる。仏教も宗教ではないのでは?

仏教は、宗教と言うより哲学に近い。実際ブッダには「神がいるかいないかなんてどうでもいい。」という発言がある。(とはいえ仏陀信仰は宗教だ)。

もともと仏教と神道の間には親和性が高くそれゆえ、日本人はこのような不思議な宗教感を持つようになったのかもしれない。

ちなみに僕は、神も霊も存在を信じず、いかなる教義も認めず、神社や寺に行っても参拝したりしない無神論者である。


その後、池上さんと僕はしもめぐの友達であるNF実行委員OB会の飲み会に誘われ行く。
しかし、しもめぐは結局登場せず、単純にNF実行委員OB会と仲良くなった。

僕がこの前のNFでゲリラライブを撮っていたら実行委員に捕まりかけた話をしたら、 昔はそういうのは歓迎だったのになと言っていた。

池上さんとNF実行委員が仲良くなったところで僕は退席。

夜行バスにのって京都に帰ったのであった。