「知の欺瞞」「変態生理ゼミナール」レビュー

「知の欺瞞」
みんなの大好きなラカン、クリステヴァ、イリガライ、ラトゥール、ボードリヤールドゥルーズ、ガタリ、ヴィリリオポストモダン「思想家」のトンデモ文章が笑える。
科学を引用する際には理解してから引用して欲しいということ(詩的利用は御自由にどうぞ。)。本当の量子力学やらカオス理論や選択公理ゲーデルの定理は実はそれほどポストモダン的ではないということ。
科学の誤った引用は科学にとってよりもむしろ社会科学ににとって有害であるということ。
多くの例においてテクストが難解なのは中身がないからという理由のためであるということ。


「変態生理ゼミナール」
変態のための漫画。飯野(メシヤ)教授の講義が熱い。
曰く
「変態は潜在的欲望の偽りなき解放者だ!

モラリスト達よりも広い世界と多くの可能性を持った先行者だ!

しかして何も変態とは選ばれたエリートではない!

そもそも変態行為というものは無個性化する世のの中に対して誰もが抱えている抑圧されたオリジナリティの発露であり、

日常に撹拌され画一化されていないところにこそ人間の多様性が存在する。

よって誰もが変態たりうるのだ!」