書評「ぼくたちの洗脳社会」

文明論の本。

ちなみにhttp://netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/bokusen/mokuzi.html
で全文が読める。

要約;

今社会は大きく変化しつつある。それは科学主義、経済主義が支配からの脱却である。つまり、多くの人が「科学や合理主義が人類を幸福にする。」や「お金をかせげば幸せになれる。」ということを信じられなくなってきている。これに変わる価値観は「自分らしく生きる」や「自分の気持ちを大切にする」と言った新しい価値観である。「この変化はなぜ起こるのか、その結果社会はどうなるのか?でも大丈夫。」ということが書かれてある。

十年以上前に書かれた書でありながら、現代社会の変化をきわめて的確に捉えていると言えよう。少し前に「若者が消費しなくなった、大変だ。」と言ったことを誰かが言ってたのを思い出した。

「がむしゃらに働きたがるのは年寄りだけ、医者の言うことを素直に聞くのは年寄りだけ、テレビを見るのは年寄りだけ、という時代を私たちは迎えつつあるのです。」