トランプゲームを考えた 二人大富豪

トランプの大富豪から運と記憶の要素を大幅に抜き、読みが重要なゲームに改造した。


ルール:

(1).基本的に二人で行う大富豪である。

(2).カード交換は行わない。

(3).ジョーカーは一枚ずつ最初に配る。

(4).カードは伏せずに整頓して相手に見えるように置く。相手にもカードが分かりやすい様に置くこと。

(5).特殊ルールとして8切りと革命のみを採用 4枚以上出した瞬間から(ジョーカーを除く)カードの順位が逆転する。革命は対戦中に何度起こしてもいい。

(6).ジョーカーはいかなるカードの代わりにもなる。単独では常に最強。その他ジョーカーに関する特殊ルール(最後に出してはいけないとかスペードの3で返せるとか)は、なしとする。


ルール採用の理由:

(2)を採用したのはカード交換のメリットがほとんどないこと。

(3)を採用したのはジョーカーを二枚持てばたいてい勝てるから。

(4)を採用したのは純粋に「読み」だけで戦うようにするため。

(5)(6)は平田朋義の趣味である。縛りも階段もイレブンバックもなし。


どのようなゲームになるか:

「如何に詰むか」に関して複雑な読み合いになる。だいたい、残りが1/3ぐらいになった時点で決着がついてゲームが終わることになる。


基本戦略:

切り札にならないカード(1枚組み、2枚組み、中間の強さのカード)を先に捨てる、ある程度出したところで先読みを行い、相手がどのような手を打とうが勝てる状況に持ち込む。


ハンデのつけかた:

相手のカードから好きなカードを一枚もらう。

自分の要らないカードを一枚あげる。

ジョーカーを二枚にする。


ゲーム理論的に言うと:

複数人零和有限不完全情報ゲームから二人零和有限完全情報ゲームにした。
理論上は完全な先読みが可能であり、双方のプレーヤーが最善手を打てば、カードを配られ順番が決まった時点で必ずどちらが勝つかが決まる。実際には完全な先読みを人間が行う事は困難であるため、ゲームとして成立する。
この性質は全ての二人零和有限確定完全情報ゲームにあてはまり、囲碁や将棋でも同じである。