最近積ん読が異常に増えてきた。
気候学ってこんなに面白い学問なんだと思わせる本。一般書と教科書の間ぐらいにはヘビーなので覚悟は必要。
大発見の年月が数年前だったりして、この分野の熱さが伝わる。
というかこれ学部時代に読んでたら気候学専攻していたんじゃないかな。
読めば「二酸化炭素濃度の上昇は海からの放出が原因」みたいな珍説にはすぐに反論できるようになる。(海の二酸化炭素と化石燃料の二酸化炭素は同位体比で区別できる)
タイトルそのままの漫画、主人公の能力が面白い。
カラスが大好きになる本。写真も良い。
まんがでわかる クライオニクス論 未来を拓く新技術 実用的クライオニクスへの挑戦
- 作者:監修:清永 怜信,原作:橋井 明広,漫画:高原 玲,企画:脱DNAプロジェクト委員会
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2019/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
クライオニクスっていうのは人体冷凍保存のこと。こういう本では珍しく「将来ナノテクが発達して雑に凍らせた脳からでも復活させれるだろう」という楽観論は取らず、具体的に人格復元可能な状態で脳を保存するにはどうしたらいいかの議論が取られている。
たしかに人格はシナプスの重みに保存されているので神経の幾何学的結合だけ保存しても人格は残せないかもしれない。
人類の歴史における様々な失敗談。読みやすい。面白い!