確率論と人間の選択

この前の豚インフルエンザ記事とそれに対するみんなの反応を振り返って思ったのだが、
状況を簡略化すると次のようになる「ある薬がある。この薬はあなたが来年二分の一の確率でかかる致死率二分の一の病気の特効薬である。ただしこの薬を飲むと百人に一人は死ぬ。」
あなたはこの薬を飲むだろうか?施政者ならこの薬をみんなに飲ませるべきか?
正確に言うと一年以内にもっと死ぬ確率の低い薬がでる確率やら、その二分の一の数字の確からしさが問題になるのだがこれは割愛。

人間が確率論的に正しい行動をしないことは保険や宝くじをみればあきらか。低い確率をおおげさにとり、高い確率をおろそかに取る傾向がある。

もっと簡略化して「A円の宝くじがありαの確率でB円が当たる。この宝くじを購入するのはC人に一人である。」
人間が確率論的に正しい行動(期待値が正なら買う行動)をするなら
C=Θ(αB−A)
(Θは階段関数)
となるはずだが実は違う。
このCをA、B、αの関数で表したデーターがあればミクロ経済学商学など人間の意志決定を扱う分野に非常に有用だと思うが誰か心理学の人や経済学の人、実験してみない?

AやBには負の数も入るよ。買ったら百万円くれるけど百人に一人は一億円の借金を得るくじならします?買ったら千円くれて十万人に一人一億円の借金をえるならみんなするかなあ?