インターステラー見たので感想。ネタバレ注意。
わるかったところ
SFとして
ハードSFというには、物理や天文や宇宙探査工学の観点から突っ込みどころが多すぎる。
例えば
- 事象の地平面付近じゃないとそこまでの時間の遅れは生じない。そんな場所に安定した軌道は存在しないだろうし、半分事象の地平面の中に埋まってるだろう。潮汐力で惑星はばらばらになるだろうし、ブラックホールからも放射線量も高いだろう。そんなところに住もうと考えること自体無謀。
- 五次元の描写が四畳半神話大系。
- たまたま自分の家にワープしたり太陽系の近くにワープして拾われたりとご都合主義的。
- ブラックホールに近づいても潮汐力でばらばらにならない宇宙船てどんなんだ。
- 無人探査しないのはなぜ。温度や潮汐津波の有無ぐらい外からすぐわかるはず。あんないいロボット作れるなら有人探査の必要性は全くないと思う。
- スペースオペラじゃあるまいし、惑星探査の順番をその場で決めるのは燃料の無駄遣いなのでやめた方がいい。
- 統一論ができても重力操作はできないだろう。
- 五次元にいったら重力を操作できる能力でも身につくのだろうか。
- 宇宙ステーション作って移住するより、地球に閉鎖環境作って生活するほうがいいのでは。
- 他の惑星をテラフォーミングするより、地球をテラフォーミングするほうが安くつく。宇宙行くより植物を遺伝子改良したりする技術に注力するべき。
ストーリーについて
宇宙探査に行って時間の遅れで年老いた子どもと再開するって話は、ありふれてるしもう少しひねりが欲しかった。
テーマについて
僕は親子愛とかといった人間ドラマには、興味持てないし感動しないし共感できないし、マンネリで退屈するので省いて欲しかった。
「2001年宇宙の旅」とか「ゼログラビティ」はそういうのがない、いい映画だった。
いいところ
ワームホールの表面に銀河が輝いているところが良かった。
ペンローズ過程良い。
潮汐津波良い。
ロボット可愛い。
ドッキングのときのアームの動き方がいい。
突っ込みどころが多いところも楽しい。
惑星探査楽しい。
総合評価
まあまあいい。
絶賛の嵐の中、twitter検索では「インターステラー」とうつと「つまらない」とレコメンドされるけど、そのどちらでもなくまあまあいいぐらいでした。
でも絶賛するほどではないと思う。